ロードバイクの楽しさを味わうためには、服装についてもロードバイクに適したものを選ぶ必要があります。
ロードバイクを購入したばかりの初心者の方にとっては、わからないことも多いですよね。
そこで、この記事では
- ロードバイクには適した服装がある
- 【シチュエーション別】ロードバイクに最適な服装
- ウェア以外で揃えておきたいアイテム
と題して、ロードバイクにオススメの服装や揃えておきたいアイテムについて紹介していきます。
是非、参考にしていただければと思います。
Contents
ロードバイクには適した服装がある
どんなスポーツにもユニフォームという、そのスポーツにおける最適な服装があるように、ロードバイクにも最適な服装があります。
以下で詳しく見ていきましょう。
理想はサイクルジャージだが、伸縮性があり、速乾・吸収素材の服装であればOK
ロードバイクの服装といえば、ピタッとしたタイツのような服装を思い浮かべるのではないでしょうか。
あれは『サイクルジャージ』と呼ばれる自転車に特化した服装です。
サイクルジャージはサイクリングに特化した服装ということで、サイクリング時の快適性及び機能性に優れていますが、体のラインが見えるピタッとしたフォルムは、初心者の方にとってはハードルが高いですよね。
サイクルジャージに抵抗があるなら、とりあえず動きやすくてスポーツに適した服装であれば問題ありません。
もちろん、レースに出場するならTシャツ・短パンというわけにはいきませんが、週末のポタリングなどのちょっとしたサイクリングなら、動きやすい服装であれば特に問題ありません。
スポーツ用品店などで売られている、速乾・吸収性に優れたドライ生地のTシャツや短パンがオススメです。
綿素材のような生地ですと、吸収性はありますが速乾性がありません。
汗で濡れた服をいつまでも着ていると、体温が奪われて無駄な体力を消費してしまうばかりか、体調を崩す原因にもなります。
よって、素早く汗を吸収して乾きやすい服装を選ぶようにしましょう。
風でバタつかない服装が望ましい
ロードバイクで速く走るためには、いかにして空気抵抗を減らすかがカギになります。
サイクルジャージがピタッとしたフォルムなのはこのためです。
バタつく服装では無駄な空気抵抗を受けてしまい、速く走ることができません。
サイクルジャージとまではいかなくても、できるだけ空気抵抗を受けにくい服装がオススメです。
初心者はカジュアル系の自転車向けウェアがオススメ
スポーツ向けの動きやすい服装であれば、基本的に何を着ても問題ありませんが、可能であれば自転車向けとして販売されているウェアがオススメです。
自転車向けウェアとは、いわゆるサイクルジャージになりますが、サイクルジャージにも様々な種類があり、全てがピタッとしたタイトなウェアというわけではありません。
レーシングなデザインが苦手という方向けに、普段着としても着られるようなカジュアルなデザインのものも販売されています。
自転車向けに設計されたウェアですので、一般のドライ素材のTシャツなどと比較すると、機能性や快適性は優れています。
ピタッとしたサイクルジャージが苦手という方は、まずはカジュアル系の自転車向けウェアを選んでみるのがいいかと思います。
【シチュエーション別】ロードバイクに最適な服装
ロードバイクの服装といっても、シチュエーションによって適する服装は変わってきます。
そこで
- レース
- ロングライド
- ポタリング
- 通勤
などのシチュエーションごとに、適した服装を紹介していきます。
レースに適した服装
レースに出場するならサイクルジャージ一択です。
サイクルジャージは、体にフィットした作りなので、空気抵抗を軽減させることはもちろん、伸縮性・吸収性・速乾性についても優れており、レースに最適な服装といえます。
サイクルジャージは快適性が抜群なのに加えて、機能性も優れています。
サイクルジャージの背中には、大容量のバックポケットが設けられており、補給食やウィンドブレーカーなどを収納することができます。
ロードレースは100㎞や200㎞といった距離をスピードを競いながら走ります。
もちろん途中で休憩などはありません。
そのため、レース中に自転車の上でエネルギー補給を行います。
また、天候の変化に応じてウィンドブレーカーを着たりといった作業も、全て自転車の上で行わなければなりません。
自転車に乗りながら、素早く物を出し入れするためには、背中のバッグポケットが必要不可欠になります。
よって、レースに出場するなら、サイクルジャージは持っておくべきですね。
ロングライド
ロングライドについても、サイクルジャージの着用が望ましいです。
やはり長い距離を走るなら、サイクルジャージに勝るものはありません。
バタつきがなく、速乾・吸収性に優れていますし、何より背中のバックポケットが便利です。
体のラインが出るので、最初は抵抗があるかもしれませんが、慣れてしまえばそこまで気になりません。
どうしても恥ずかしいという方は、レーサーパンツの上に履く短パンを携帯しておくことをオススメします。
私もロングライドへ出る時は必ず短パンを携帯しています。
短パンを携帯しておけば、エネルギー補給などでコンビニや飲食店に立ち寄る際、レーサーパンツの上から履けば恥ずかしさが和らぎますよね。
また、人が多い街中でサッと履くといったこともできるので、携帯しておくメリットは意外とあります。
ポタリング
大して距離を乗らない、そこまで本格的に走らないというなら、無理してサイクルジャージを着る必要はないかと思います。
ドライ素材のTシャツ・短パンなどで問題ないです。
ただし、インナーパンツは履いた方がいいかもしれません。
インナーパンツとは、短パンやズボンの下に履くためのパット入りのパンツになります。
ロードバイクのサドルはクッション性が低いので、インナーパンツは必要かと思います。
レーサーパンツと比較するとパットは薄目ですが、履かないよりはお尻の痛みを軽減させることができます。
通勤
通勤でロードバイクを使用するなら、職場での着替えは必至とお考えください。
自転車通勤は季節にもよりますが、夏場なら大量の汗をかくことになります。
職場までの距離が近距離(10㎞程度)であれば、自転車向けのスーツなども販売されていますので、季節によってはスーツのまま通勤することも可能かもしれません。
ただし、スーツは毎日洗濯できるものではありませんよね。
汗まみれのスーツで仕事となると、周囲に不快な思いをさせてしまいます。
通勤距離が長ければ落ち着いたデザインのサイクルジャージなどがオススメです。
逆に、通勤距離が短ければ伸縮性のあるチノパンやポロシャツなどのフォーマルな服装がオススメです。
ロードバイクを楽しむためではなく、あくまで仕事に行くわけですから、そこら辺をわきまえて、派手な服装は避けた方が無難です。
また、職場で着替えることを前提に考えると、スーツやワイシャツなどを入れるバックパックは必須アイテムといえます。
バックパックについても自転車向けのものが販売されています。
バックパックを購入する際は、雑貨店などで販売されている機能性の低いバッグではなく、背中が蒸れにくい自転車向けのバックパックを購入することをオススメします。
ウェア以外で揃えておきたいアイテム
ロードバイクを快適に、そして安心して楽しむためには、ウェア以外にも揃えておきたいアイテムが存在します。
代表的なアイテムをいくつか紹介していきます。
ヘルメット
言うまでもなく必須アイテムです。
ヘルメットは、ロードバイク向けのモデルやマウンテンバイク向けのモデルなど、様々な形状やデザインのものが販売されています。
ロードバイクで使用するなら、もちろんロードバイク向けのヘルメットで、価格は1万円以上のモデルがオススメです。
ヘルメットの価格はとても幅が広く、安価なモデルであれば約3千円~で、高価なモデルであれば3万円を超えるものも存在します。
価格による差は、主に重量や通気性・デザイン性の差とお考えください。
高価なヘルメットは、強度を維持しつつ、軽量化&通気性の向上に高い技術が投じられています。
そのため、価格が高いということになります。
ちなみに、ヘルメット自体の強度は、安価なモデルだから脆いとか、高価なモデルだから頑丈ということではありません。
あくまで、重量・通気性・デザイン性などの差です。
また、高価なヘルメットは洗練されたオシャレなデザインのものが多いです。
1万円くらいの価格帯であれば、デザイン性も豊富で選択の幅が広いので、初心者の方であればこの位の価格帯がオススメです。
また、レースに出場するなら、JCF(日本自転車競技連盟)公認ヘルメットを購入しましょう。
ヘルメットの内側に『JCF』というマークのシールが貼ってあるものになります。
JCF公認ヘルメットは、レースの過酷な状況下でも使用可能な強度を有することが証明されており、レースに出場する場合は、JCF公認ヘルメットの着用が義務付けられています。
よって、将来的にレース出場を視野に入れるなら、必ずJCF公認ヘルメットを購入しましょう。
グローブ
グローブについても買い揃えたいアイテムの一つです。
シティサイクルからロードバイクに乗り換えた当初は、乗車姿勢に慣れていないこともあり、転倒してしまうリスクが付きまといます。
レースでは気を付けていたとしても、落車に巻き込まれることがあります。
転倒時、素手を地面に突いてしまえば大怪我です。
ケガ防止のために、グローブは必ず着用しましょう。
また、ケガ防止以外にも、グローブを着用することでバーテープが汚れにくくなるメリットもあります。
汗でベタついた手でハンドルを握ってしまうと、白色のバーテープなら、手垢などですぐに汚れてしまいます。
もちろん、バーテープは消耗品なので定期的に交換するものですが、なるべく綺麗な状態を維持するためにも、グローブの着用が望ましいです。
ウィンドブレーカー
ウィンドブレーカーについても、揃えておきたいアイテムです。
ウィンドブレーカーを着る目的は、体を冷やさないようにするためです。
体が冷えてしまうと、体のパフォーマンスが一気に下がってしまいます。
そのため、風が強い日やダウンヒル時は、体が冷える前にウィンドブレーカーを着用することが望ましいです。
ウィンドブレーカーにも自転車向けのモデルが販売されているので、一般的なウィンドブレーカーではなく、自転車向けのウィンドブレーカーがオススメです。
自転車向けのウィンドブレーカーは、軽量かつコンパクトな設計で、携帯性に優れています。
例えば、サイクルジャージのバックポケットにアクセスしやすいように、背中に穴が開いていたりと、自転車に特化した設計になっています。
ウィンドブレーカーは年中使用するアイテムなので、必ず購入しておきましょう。
アイウェア
アイウェアは、車が巻き上げた土埃や飛んできた虫などが目に当たることを防いだり、ドライアイから目を保護するのに欠かせません。
高速で走行中、突然、目に虫などが当たれば、目のケガはもちろん、視界が失われて転倒してしまうリスクもあります。
ヘルメットと比較すると、購入の優先順位は低いかもしれませんが、余裕があれば買い揃えたいアイテムの一つになります。
また、アイウェアは目を物理的に保護するという目的の他に、紫外線から目を守るという役割も担っています。
長時間ロードバイクに乗るなら、少々高価になりますが『調光レンズ』がオススメです。
『調光レンズ』は、紫外線の量に応じてレンズの色が変わります。
紫外線が多い状況ではレンズの色が濃くなり、反対に紫外線が少ない状況ではレンズの色は薄くなります。
シチュエーションに応じて、いちいちレンズを取り替える手間がないので、とても便利です。
少々高価ではありますが、余裕があれば一本は持っておきたいところです。
靴下
靴下にも、自転車向けの靴下が販売されています。
一般的な靴下との違いは、速乾性・通気性などです。
夏場の暑い季節では、靴の中がどうしても蒸れてしまいます。
汗で靴下が濡れるのは不快ですよね。
自転車用の靴下を履くことで、蒸れが軽減されるほか、臭いの発生を抑える効果もあります。
余裕があれば買い揃えたいアイテムです。
まとめ
今回は、ロードバイク初心者の方、あるいはこれからロードバイクを始めようと考えている方に向けて、ロードバイクの服装や揃えておきたいアイテムなどを紹介させていただきました。
ロードバイクに最適な服装といえば、一般的にはサイクルジャージになりますが、乗る目的や用途は人それぞれです。
『サイクルジャージが恥ずかしい』『ポタリングなどの軽いライドがメイン』というなら、無理してサイクルジャージを着る必要はありません。
『自分が乗りやすいと思う服装』『乗っていて楽しいと思う服装』を選ぶのがベストです。
是非、ご自身に合った服装を見つけてみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました<(_ _)>