【失敗経験】ロングライドを成功させるためにするべきことは?

 

ロングライドには夢があります。

 

ただし、ロングライドが成功するか否かは、事前準備で決まるといっても過言ではないです。

 

過去の私は事前準備を怠り、数々の失敗を経験してきました。

 

今となってはいい経験ですが、できることなら失敗はしたくないものです。

 

そこでこの記事では、これからロードバイクでロングライドに挑戦するという方に向けて、

  • 私の初ロングライドでの失敗経験
  • ロングライドを成功させるために意識するべきこと

について、紹介させていただきますので、参考にしていただければと思います。

私の初ロングライドでの失敗経験

 

それでは初めに、私の初ロングライドでの失敗経験を紹介させていただきます。

 

参考にしていただけると幸いです。

① 初めてのロングライドで、いきなり250㎞ライドを敢行・・・

私の記念すべき初ロングライドは約10年前でした。

 

当時、札幌市在住だった私は、手始めに札幌~函館(250㎞)ライドを敢行しました。

 

ロングライド初心者ということで、3日間という行程にして計画に余裕をもたせたつもりでしたが、100㎞先である初日の目的地へ到着するころには疲労困憊でした・・・。

 

それもそのはずで、当時の私は一日に最大30kmほどしか走った経験がありませんでした。

 

当時の私にとって100kmは未知の世界でしたので、当然といえば当然です。

 

その結果、翌朝になっても疲労が抜けず、結局2日目の行程は電車で輪行したのを覚えています。

 

100㎞という距離は、初心者であっても練習さえ積めば問題なく走り切れる距離になりますが、決して甘い距離ではありません。

 

私の場合は何とか100㎞を走り切ることができましたが、練習で一度も経験していないことを本番で行うのは、とてもリスキーですのでやめましょう。

② スタート40㎞地点で早くもハンガーノック

当時の私は『ハンガーノック』という言葉すら知らないド素人でした。

 

スタート前に軽食を済ませていましたが、補給なしで40㎞地点に差し掛かった頃には空腹状態でした。

 

初日は峠を越える行程でしたので、峠越えの前にコンビニで食料調達は行いましたが、補給を怠りそのまま走り続けた結果、峠の1合目付近で案の定ガス欠です。

 

慌ててエネルギー補給を行いましたが時既に遅しです。

 

結局、30分以上その場から動けませんでした。

 

エネルギー補給後もパフォーマンスが回復することなく、その後は峠の大部分を押して上った苦い思い出があります。

 

初ロングライドで、いきなりハンガーノックの怖さを痛感した瞬間でした・・・。

③ 装備品をケチる

その1 パット付きのパンツを使用しなかった

当時の私は学生でしたので金銭的に余裕がなく、サイクルジャージを購入することもできなかったので、服装はポロシャツ・短パン・スニーカーといった、まるで近所を散歩するかのような恰好でロングライドを敢行しました。

 

今考えると、せめてインナーパンツだけでも履いておくべきでしたが、前述の通り、当時の私は一日に最長30㎞しか走った経験がなく、もちろん、お尻の痛みを経験したこともありませんでした。

 

もちろん、レーサーパンツやインナーパンツといった存在くらいは認知していましたが、お尻の痛みが未経験の当時の私には、パットの重要性を知る由もなく、当然、インナーパンツやレーサーパンツを購入するといった発想もありませんでした。

 

その結果、1日目の途中で、お尻の痛みでサドルに腰を下ろすことができず、かなり辛かったのを覚えています。

 

これについても、本番前に予め試走していれば回避できた失敗ではあります。

 

2日目、輪行を決断した決め手は前述した「疲労」も原因の一つではありますが、一番の原因はこの「お尻の痛み」でした。

 

レーサーパンツやインナーパンツを履いたところで、お尻の痛みが完全に無くなるわけではありませんが、痛みの軽減にはなりますので、購入しておいて損はないかと思います。

その2 安物のバックパックで挑んだ

初ロングライドで私が使用したバックパックは、雑貨店などで販売されている2000円くらいの代物で、ロングライドにおいて最重要である背面の通気性が皆無でした。

 

ロングライドでは長時間バックパックを背負うことになるため、背面の通気性があるかどうかは重要なポイントになります。

 

雑貨店などで販売されているバックパックは、スポーツで使用することを考慮されておりませんので、汗でバックの生地が濡れてしまいとても不快でした。

 

もちろん、中の着替えも汗で濡れて悲惨なことに・・・。

ロングライドを成功させるために意識するべきこと

 

上記の失敗経験を踏まえた上で、ロングライドを成功させるために意識するべきこと、について紹介していきます。

① 実力に見合う距離を設定する

ロングライドのコースを計画するのはワクワクしますよね。

 

ただし、実力に見合わない距離を設定してしまうと、過去の私のように痛い目を見てしまいます。

 

大切なことは、自分の実力を把握するために、日ごろからロードバイクに乗ることです。

 

理想は過去の経験から走り切れる距離を設定することですが、経験がない距離を設定する場合でも、無茶な距離を設定しなければ問題ありません。

 

無茶な距離とは、例えば過去に一日最長で100㎞しか走ったことがないにもかかわらず、ロングライドでいきなり一日300㎞の距離を設定するなどです。

 

誰がどう見ても無茶な距離設定ですよね。

 

経験上の話になりますが、月に何度か100㎞ライドをしているのであれば、一日に200㎞くらいまでなら走り切ることができます。

 

ただし、あくまで経験上の話になりますので、絶対とは言いきれません。

 

やはり、理想は確実に完走できる距離(過去に経験した距離)を設定することだと思います。

② 乗車姿勢を小まめに変える

ロングライドを成功させるためには、ペダルを回すといった単純な体力の他に、体の痛みと上手く付き合っていく必要があります

 

というのも、ロングライドが失敗(途中でリタイア)する原因の多くは、体の痛みによるものが多いです。

 

ロードバイクに長時間乗り続ける=同じ姿勢を取り続ける、ということになりますので、特定の部位に疲労が蓄積していきます。

 

1時間程度のライドでは感じない疲労も、4時間、5時間と続くことで、特にお尻、首、腰、二の腕などに疲労が蓄積していき、その疲労はやがて痛みへと変わっていきます。

 

前述した通り、痛みが出る(筋肉が疲労する)原因は、同じ姿勢を取り続けているからです。

 

そのため、乗車中は

  • ハンドルを握る場所
  • サドルに腰を下ろす位置

などを小まめに変えることで、疲労を分散させることができ、その結果、痛みを和らげたり、痛みが発生するのを遅らせたりすることができます。

 

是非、試していただければと思います。

③ エネルギー補給を怠らない

これはロードバイク初心者の方に私が最も伝えたいことです。

 

前述した通り、ハンガーノックになると本当に進めなくなります。

 

ロードバイクはゆっくりとしたペースで走っていれば息も上がりませんし、さほどエネルギーを消費している感覚はありませんが、実はランニングに匹敵するほどのエネルギーを消費しています。

 

ロングライドでは、一日の走行時間が5時間以上になることもザラです。

 

それだけの時間を運動し続けるわけですから、道中におけるエネルギー補給は必須です。

 

こちら↓のサイトで、

https://keisan.casio.jp/exec/system/15246445012202

体重60㎏の人が25~30㎞/hのペースでロングライド(100㎞)を行った場合の消費カロリーを計算したところ、おおよそ2500~3000kcalとのことでした。

 

年齢や性別、活動レベルによって変わってきますが、成人男性の場合、一日に必要な摂取カロリーは約2500kcalです。

 

ロングライドで仮に3000kcalを消費するとなると、成人男性の一日に必要な摂取カロリー以上のエネルギーが必要ということで、想像以上のエネルギーが消費されることがおわかりいただけるかと思います。

 

エネルギー補給を行う際に注意していただきたいことは、必要なカロリーを計算して補給するということです。

 

ご自身の感覚で補給してはいけません。

 

自分の感覚では結構エネルギーを補給しているつもりでも、意外と足りていないことが多いです。

 

当然ですが、消費カロリーが摂取カロリーを上回っていたら、いずれハンガーノックを起こします。

 

目安としては、ブロックタイプのカロリーメイトが1本100kcal、コンビニのおにぎりが1個約180kcalです。

 

必要カロリーが仮に3000kcalであれば、カロリーメイト約30本、コンビニのおにぎりだと約17個必要ということで、想像以上のエネルギーが必要になります。

 

そのため、エネルギー補給を行う際は、しっかりカロリー計算を行った上で、必要なエネルギーを補給するようにしましょう。

④ 『サドル』が合っているかを確認する

ロングライドでは、普段よりも長時間サドルに腰を下ろし続けることになるので、サドルの形状がお尻に合っているかどうかがとても重要になります。

 

どんなサドルであれ、長時間サドルに腰を下ろし続けていると痛みは出ます。

 

特に初心者であれば乗り慣れていないせいもあり、すぐにお尻の痛みが出てきます。

 

これについては、乗り慣れることである程度改善していきます。

 

ですが、ロードバイクに乗り始めて期間が経つにも関わらず、一向にお尻の痛みがなくならないという場合は、サドルの形状がご自身に合っていない可能性が考えられます。

 

私もその一人でした。

 

お尻が痛くなってしまう原因は人それぞれですので一概には言えませんが、私の場合は座骨幅がサドルの形状と合わなかったことが原因でした。

 

ショップによっては「テストサドル」というものが用意されており、サドルをレンタルして試すことができます。

 

新しいサドルを購入しても痛みが改善されるかどうかはわかりませんので、まずはいくつかレンタルで試してみて、その中で合ったものを購入するのがオススメです。

⑤ 自転車向けのバックパックを購入する

自転車向けとして販売されている商品は基本的に高価です。

 

故に購入に際して二の足を踏みがちですが、自転車向けの商品には価格に見合った機能が搭載されています。

 

安い物には安いなりの理由、高価な商品には高いなりの理由があります。

 

私は今まで数多くの自転車向けアイテムを購入してきましたが、価格差が最もクオリティに直結すると感じたアイテムが「バックパック」でした。

 

安物のバックパックとの違いは「背中の通気性」と「機能性」です。

 

私は過去に、Deuter(ドイター)やVAUDE(ファウデ)といったブランドの自転車向けバックパックを購入したことがありますが、安物のバックパックとの決定的な差は「背中の通気性」と「機能性」だと感じています。

 

自転車に特化したバックパックということで、価格は一万円を超える高価なものになりますが、後悔は一切していません。

 

自転車向けのバックパックは、背中とバッグの生地との間に空間が生まれる構造になっており、空気が流れるように設計されています。

 

バッグの生地が直接背中に接することがないので、汗でバックの生地が濡れることも、バックに汗染みが付くこともなく、背負っていて背中が不快になるほど蒸れることもありません。

 

もちろん、背中に多少の蒸れはありますが、安物のバックパックを背負った時と比較すると遥かにマシです。

 

「機能性」という面においても、

  • 小物を収納するためのポケットが多い
  • 雨に備えてレインカバーが内蔵されている
  • バックの生地自体に防水性がある
  • とても軽い

など、使い勝手の良い機能が多い印象です。

 

ロングライドを行う上で便利な機能が備わっていますので、たとえ高価であっても、ロングライドを視野に入れている場合は、是非、自転車向けのバックパックを検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は私の初ロングライドでの失敗経験、ロングライドを成功させるために意識するべきことについて紹介させていただきました。

 

失敗から学ぶことも多いですが、できることなら失敗はしたくないものです。

 

これからロングライドに挑戦される方には、私のような失敗をしてほしくありませんので、是非この記事を参考にしていただきたいと思います。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。