【初心者向け】ロードバイクの選び方!メーカー・価格・用途などを解説!

 

結局、ロードバイクって何を選べばいいの?

 

ロードバイクをこれから始めようと考えている初心者の方なら、誰もが抱く疑問ではないでしょうか。

 

約10年前、ロードバイクを始めた頃の私もそうでした。

 

価格もピンからキリまで・・・

フレーム?コンポーネント?105?・・・

 

わからないことだらけで四苦八苦していたのを覚えています。

 

そこで、この記事ではロードバイク初心者の方に向けて、

  • ロードバイクの特徴
  • ロードバイクの選び方(用途、メーカー、価格、フレーム、コンポーネント、ショップ選び)

などについて紹介していきますので、是非参考にしていただければと思います。

ロードバイクの特徴

 

ロードバイク選びの前に、ロードバイクとはどのような自転車なのかについて、今一度確認していきたいと思います。

特徴① パンクしそうな細いタイヤ

ロードバイクといえば、この細いタイヤが特徴的ですよね。

 

一昔前まではロードバイクのタイヤといえば23C(タイヤ幅が23mm)が一般的でしたが、最近では25~28Cが主流になっており、グラベルロードでは40C以上のタイヤ幅のものまで存在します。

 

以前と比較すると、タイヤ幅は太くなっている傾向にあるものの、シティサイクルなどと比較すると、細いタイヤであることに変わりはありません。

 

タイヤが細いと『パンクが心配』『躓いて転びそう』『ブレーキが効くか不安』・・・

 

などのマイナスイメージがどうしても先行してしまいがちですよね。

 

たしかに、そのようなマイナス面が全くないとは言えませんが、頻繁にタイヤの空気圧をチェックして、路面状況に応じた走行を心掛けていれば、そのようなリスクを減らすことはできます。

 

シティサイクルにしても日々の点検を怠り、無茶な走りをしていれば、パンクや転倒してしまうリスクはあります。

 

なので、ロードバイクのタイヤが細いからといって、そこまで神経質になる必要はありません。

特徴② ドロップハンドルという変わった形のハンドル

タイヤの細さと並んで、ドロップハンドルという特殊なハンドルについても、ロードバイクの特徴だといえます。

 

ハンドルが闘牛の角みたいに曲がっており、少々変わった形をしていますよね。

 

ロードバイクに乗り始めた頃は、ドロップハンドルがとても怖かった思い出がありますが、今では逆にシティサイクルのハンドルが怖くて握れません笑

 

この特殊な形状をしているドロップハンドルですが、路面状況や勾配、疲労具合に応じて握り方を変えることが可能で、状況に応じたポジション(姿勢)を取ることができる優れたハンドルなんです。

 

ドロップハンドルの握り方は大きく分けて3種類あります。

 

基本の持ち方は、ブラケット↓と呼ばれる部分を握ります。

 

この持ち方は、ブレーキやハンドル操作が最もしやすく、一番多用する持ち方になります。

 

二つ目の持ち方は、下ハンドル↓と呼ばれる部分を握る持ち方です。

 

下ハンドルはブラケットよりも位置が下になるため、下ハンドルを握ると、必然的に前傾姿勢が強くなり、空気抵抗が軽減されます。

 

空気抵抗は自転車にとって最大の敵と呼ばれていますので、いかにして空気抵抗を抑えるかが重要なポイントになります。

 

そのため、下ハンドルは『向かい風が強い時』『速度を出したい時』などのシチュエーションで握る場面が多いです。

 

最後の握り方は、上ハンドル↓と呼ばれる部分を握る持ち方です。

 

上ハンドルは、あまり持つ機会がないかもしれません。

 

主に、ヒルクライムなどの長い上り坂を上る時や低速走行時に握る持ち方で、『上体を起こして呼吸を整えたい。』『体を休めたい。』などのシチュエーションで握る持ち方になります。

 

ロードバイクは長距離を走る機会が多いので、いつも同じポジションでは特定の箇所に疲労が蓄積してしまいます。

 

ライド中にハンドルの持ち方を定期的に変えれば、ポジションが変わり、使う筋肉が変わるので、疲労の蓄積を分散させることができます。

 

ただし、上ハンドルを握る持ち方はブレーキレバーから手を放す持ち方になりますので、咄嗟にブレーキを掛けることができない点に注意です。

特徴③ 前傾姿勢がキツく、体のあちこちが痛い

ロードバイクのように、猫背になるスポーツも珍しいですよね。

 

ロードバイクを始める前は、あんな苦しそうな態勢でよく走れるなぁと感心していましたが、ロードバイクが競技用の自転車であるという性質を考えると、あのキツイ前傾姿勢は理にかなっているといえます。

 

ロードバイクはレース用の機材です。

 

そのため、空気抵抗を極限まで軽減させ、少しでも速度を出すことができるように、前傾姿勢がキツくなるのは自然なことです。

 

ましてや、ロードバイクにエンジンは積んでいません。

 

人力という非力なエンジンで、マチュアレースとはいえ、60㎞/hを超える場面はザラにあります。

 

人力という非力なエンジンで、時には自動車並みの速度を出すわけですから、空気抵抗を極限まで軽減させなければなりません。

 

そのため、前傾姿勢が必然的にキツくなるというわけです。

 

ですが、ロードバイクの乗車姿勢に慣れていない初心者の方にとっては、この体勢は正直キツイです。

 

慣れないうちは、固いサドルでお尻が悲鳴をあげ、二の腕、背中、首なども痛くなります。

 

初心者の方はロードバイクに必要な筋肉がないので、上半身を腕で支えることになり、二の腕や背中に負担が掛かってしまうため、どうしても痛くなってしまいます。

 

こればかりは乗り込んでトレーニングしていくしかありません。

特徴④ ギアの枚数が多い

ロードバイクの多段変速ギアはフロント2枚、リア7~11枚が現在の主流です。

 

シティサイクルだと変則機能がないモデルから、あってもリア7枚くらいですので、ロードバイクのギア数がいかに多いかがわかります。

 

平坦路をメインに走るシティサイクルでは、リア7枚もあれば十分ですが、ロードバイクの場合は平坦路から峠道に至るまで、実に様々な場所を走ります。

 

道路の舗装状況や勾配、風向きなどの様々なシチュエーションに応じて、適正なギアを選択できるようにギアの枚数が多くなっています。

 

また、最適なギアを選択することができれば、ケイデンス(一分間のペダルの回転数)が一定に保たれるため、疲労の蓄積を軽減させてくれます。

 

このような意味があって、ロードバイクではギアの枚数が多くなっています。

特徴⑤ とても軽い

ロードバイクを実際に持ったことはあるでしょうか?

 

価格やフレームの種類、フレームサイズなどによって重量にバラツキはありますが、エントリーモデルでも10㎏前後が当たり前です。

 

ミドルグレードなら8~7㎏台、ハイエンドモデルともなると6㎏台という恐ろしく軽量なモデルも存在します。

 

シティサイクルの重量が約20㎏弱ですので、エントリーモデルのロードバイクと比較しても、シティサイクルの約半分の重さになります。

 

いかにロードバイクが軽い自転車だということがわかりますよね。

 

ロードバイクの世界では、車体が軽ければ軽いほど有利に働くシチュエーションが多いため、各メーカーは軽量化にしのぎを削っています。

 

そのため、ロードバイクの価格が上昇すればするほど、重量は反比例するように軽くなっていきます。

 

軽くなる要因としては、フレームやコンポーネント、ホイールなどのロードバイクを構成する各パーツの質が高まることが挙げられます。

 

パーツの質が高まるということは、乗り心地や快適性が向上するのはもちろん、自転車本体の軽量化にも繋がります。

 

つまり、軽いロードバイクに乗りたければ、悲しいですが大金をつぎ込むしかないということです・・・。

【初心者向け】ロードバイクの選び方

 

それでは、ロードバイクの選び方について、

  • 使用用途から選ぶ
  • メーカーで選ぶ
  • 価格で選ぶ
  • フレームサイズ・素材で選ぶ
  • コンポーネントで選ぶ
  • ショップで選ぶ

以上の項目を設けて解説していきます。

選び方① 使用用途から選ぶ

ロードバイクに乗る目的を明確にしないで、適当に購入してしまうと、せっかく大金を叩いて購入したにもかかわらず、後から後悔なんていうことも・・・。

 

まずは自身の使用目的を明確にして、

  •  その使用目的が果たしてロードバイクにマッチしているか?
  •  どのグレードのロードバイクが合っているのか?

などを見極める必要があります。

使用用途① 通勤や通学

 

昨今の新型コロナウィルスの影響で、電車通勤をやめて通勤や通学を自転車に切り替えたという方も多いのではないでしょうか。

 

それに伴い、ロードバイクの購入を検討しているという方も多いかと思います。

 

結論から言うと、ロードバイクで通勤や通学は可能です。

 

田舎・・・自宅から職場までの距離が約20~30㎞

都会・・・自宅から職場までの距離が約10~15㎞

 

であれば、通勤時間は1~1.5時間くらいになります。(都会は信号などの影響でストップandゴーが多く、田舎と比較すると通勤・通学に時間が掛かる。)

 

もちろん、これより遠い距離を毎日ロードバイクで通勤されているという方もいらっしゃるでしょう。

 

よって、この位の距離であれば、通勤や通学にロードバイクを使用しても全く問題ないかと思います。

 

ただし、ロードバイクで通勤や通学をするなら、知っておくべき注意点がいくつかあります。

 

注意ポイント↓

  • 急な雨に備えてレインウェアや、夏の暑い時期には着替えなども準備する必要がある
  • ロードバイクには泥除け、カゴ、スタンドといった装備がない
  • 職場や学校にロードバイクを安心して駐輪できる駐輪場や保管場所が必要
  • パンクなどの最低限のトラブルに対処できる知識や技術が必要

 

ロードバイクは盗難のリスクが高いので、安全な駐輪場所を確保できなければやめた方がいいです。

 

そのため、帰宅途中などで気軽にスーパーに立ち寄ったりなどもできないです。

 

こういったリスクや不便があることを理解した上で、通勤や通学にロードバイクを使用するなら、丈夫なアルミやクロモリフレームがオススメです。

 

デリケートな扱いが求められるカーボンフレームですと、他の自転車にぶつけられたり、風で倒れてしまったりすると、フレームを傷める恐れがあります。

 

安全な駐輪場所を確保できるなら別ですが、通勤や通学といった用途でカーボンフレームを使用するのは避けた方が無難です。

 

とりあえず、15万円前後の価格帯で気に入ったデザインのモデルを購入すれば間違いないかと思います。

使用用途② 週末のロングライド

 

自転車のロングライドには夢がありますよね。

 

人力という非力なエンジンで、歩いては到底たどり着けない場所を訪れることだってできます。

 

ロードバイクなら、初心者の方でも頑張れば100㎞くらいなら一日で走ることができます。

 

それなりに乗り込んだ方なら、一日で300㎞以上を移動することも可能です。

 

長距離を早く移動できるロードバイクは、ロングライドに打って付けといえます。

 

ただし、ここでも注意すべきポイントがあります。

注意ポイント↓

  •  テントや自炊道具などを積載した本格的なキャンプツーリングは難しい
  •  荷物はサドルバッグやバックパックなどに入れて運ぶしかない
  •  タイヤが細いので、悪路走行には向かない

 

つまり、ロードバイクは積載能力が低いため、ロングライドを行う際は、必要最小限の荷物のみをバックパックもしくはサドルバッグに入れて携行することになります。

 

そのため、自転車の両サイドにバッグをぶら下げて、キャンプ道具を満載しての日本一周のような旅には向かないということになります。

 

ですので、ロードバイクで泊りがけライドを行う際は、食事はファミレスを利用したり、予め宿を予約しておくなど、荷物を極力持たないスタイルが望ましいです。

 

ロードバイクをロングライドで使用する場合ですが、最初の一台目であってもカーボンバイクをオススメします。

 

ロードバイクにハマると、かなりの確率ですぐに二代目が欲しくなります。

 

エントリーモデルのアルミバイクを購入して、すぐに買い替えるくらいなら、最初からミドルクラスの車体を購入した方が、トータル的に安く収まります。

 

また、アルミフレームは乗り心地が固く、長時間乗ると疲れやすいという特性があり、ロングライドには向いていないともいわれています。

 

その点、カーボンフレームはアルミフレームと比較して、軽量で振動吸収性に優れているため、ロングライドのような長時間ライドには向いているといえます。

 

このようなフレーム特性を考慮しても、カーボンバイクがオススメです。

使用用途③ ダイエットや健康づくり

 

昨今の健康ブームで、健康づくりやダイエット目的のために、ロードバイクを始めたという方は多いのではないでしょうか。

 

ロードバイクはランニングなどと比較して膝への負担が少なく、ダイエットなどの健康づくりには向いているといえます。

 

ただし、健康志向目的でロードバイクを始めること自体は悪いことではありませんが、購入後のことをよく考える必要があります。

 

なぜなら、健康づくりやダイエット目的でロードバイクを始める方の多くは、あくまでロードバイクは瘦せるための手段であって、ロードバイク自体には興味がないという方が多いからです。

 

ロードバイクはメンテナンスが必要だったり、自転車本体以外にもヘルメットなどの最低限買い揃えるべきアイテムもたくさんあります。

 

もちろん、健康志向でロードバイクに乗り始めてハマったという方もいるとは思いますが、そのような方は少数派といった印象です。

 

健康づくりやダイエットという目的でロードバイクを選択すること自体は素晴らしいと思います。

 

ただし、それだけの目的だと弱いので、『新たな趣味としてロードバイクを始めたい。』『ダイエットを成功させて、将来的にレースに出たい。』などの別な目標も立ててみることをオススメします。

 

後々『レースに出場したい。』『ロングライドも始めたい。』という目的がある場合はカーボンバイクもアリだと思いますし、単なる健康づくりのためであれば、エントリーモデルのアルミバイクでも全く問題ないかと思います。

使用用途④ レースに出場したい

 

ロードバイクを題材にした書籍やアニメ作品の影響で、レースに興味が出たという方も多いことでしょう。

 

レースを視野に入れるなら、アルミフレームのエントリーモデルではなく、最初からミドルクラスのカーボンバイクの購入をオススメします。

 

プロの世界でも、現在は軽量で乗り心地に優れたカーボンフレームが主流になっています。

 

レースに出場することが前提なら、第一候補はカーボンバイクになります。

 

ただし、カーボンバイクは高価です。

 

予算に余裕があればカーボンバイクがオススメですが、アルミバイクを選択しても問題はありません。

 

アルミバイクにガンガン乗り込んだ後、カーボンバイクに乗り換えてみると、乗り味の違いを実感することができ、カーボンフレームの恩恵を受けることができますので、初めにアルミバイクを購入するのも悪い選択ではありません。

 

アルミバイクはタフに使えることがメリットですので、レース以外の日常使いのシーンでも使用しやすいので安心です。

選び方② おすすめメーカー

ロードバイクのメーカーってたくさんありますよね。

 

実はロードバイクのメーカーは星の数ほどあるともいわれており、初心者の方にとって悩みどころだと思います。

 

参考までに、日本で多く流通しているロードバイクのメーカー↓を挙げてみます。

 

ヨーロッパブランド↓

コルナゴ、ピナレロ、デローザ、ビアンキ、ウィリエール、フォーカス、キャニオン、スコット、BMC、ルック、タイム、ラピエール・・・・

 

アメリカ・カナダブランド↓

キャノンデール、スペシャライズド、トレック、ジェイミズ、サーヴェロ、ルイガノ・・・

 

台湾・日本ブランド↓

ジャイアント、メリダ、アンカー・・・

 

上記はほんの一例になりますが、日本の自転車ショップで多く取り扱っているメーカーになります。

 

上記にあるメーカーであれば、どのブランドを選んだとしても間違いはありませんので、参考にしていただければと思います。

 

重要なことは、信頼できるメーカーを選択することで、いわゆる『ルック車』と呼ばれる自転車に手を出してはいけないということです。

 

ルック車とは、いわゆる”ロード風バイク”のことで、よくネット通販で2~3万円で販売されている自転車がこれに当たります。

 

重量は約12~13㎏、パーツはシティサイクルの流用品が使用されており、素人目ではロードバイクに見えますが、中身はロードバイクとは似て非なるものです。

 

そのため、ロードバイクの爽快感を味わうことはできません。

 

もちろん、こういった代物であることを理解した上で購入する分には問題ありませんが、あえて選ぶメリットはないかと思います。

選び方③ おすすめの価格帯

ロードバイクをどういった用途で使用するのかで、オススメの価格帯は変わってきます。

 

以下は一例です↓

健康づくりやポタリング程度の軽い運動・・・10万円クラスのエントリーモデル

ロングライドを本格的に始めたい・・・・・・20万円以上のミドルクラス

レースを視野にバリバリ乗りたい・・・・・・20万円以上のミドルクラス

 

初心者の方が最初の一台として購入するなら、このくらいの価格帯が目安になるかと思います。

 

もちろん、この価格はあくまでも目安ですので、予算が潤沢にあるなら、さらに上位モデルを選択しても問題ありません。

 

健康志向やポタリングなどの使用目的なら、アルミフレームのエントリーモデルが10万円前後で各メーカーから販売されていますので、それで十分ではないかと思います。

 

ロングライドがメインという方は、個人的には20万円以上のカーボンロードがオススメです。

 

長距離を走るとなると、固いアルミフレームよりも、軽くて振動吸収性に優れたカーボンフレームの方が疲れにくいのでオススメです。

 

カーボンフレームは20万円前後の車体から登場しますので、このあたりの価格帯がいいかと思います。

 

レースを視野にバリバリ走りたいというなら、20万円以上のカーボンバイクでコンポーネントは105をオススメします。

 

後ほど紹介していますが、コンポーネントとは簡単に言うと、フレーム以外で自転車を構成する主要パーツ群のことで、様々なグレードが存在します。

 

日本で販売されているロードバイクのコンポーネントはシマノ製が主流ですので、シマノを例に説明します。

 

105(イチマルゴ)とは、シマノの7種類あるロード用コンポーネントの中の一つで、上から三番目のグレードに位置します。

 

105がオススメという理由は、今後、105に不満が出た際に、コンポーネントを上位グレードにアップグレードすることが可能(モデルチェンジなどで互換性がなくなることがあるので注意)だからです。

 

105以上の上位三番目までのグレードは、現状ではリアスプロケットが11速という共通点があります。

 

そのため、105を装備した車体であれば、他の上位二つのコンポーネントと互換性があるため、後々コンポーネントのアップグレードが可能になるというわけです。

 

もちろん、後々アップグレードを考えていないといなら、なにも105にこだわる必要はありません。

選び方④ フレーム素材

ロードバイクの主要なフレーム素材は、アルミ・カーボン・クロモリの3種類です。

 

それぞれの特徴は以下のとおりです。

アルミフレームの特徴↓

  •  剛性が高いためペダルに込めた力が逃げず、ダイレクトな推進力に繋がる。
  •  カーボン素材には及ばないものの、クロモリ素材と比較すると軽量。
  •  カーボン素材と比較すると丈夫。
  •  クロモリ素材と並んで安価。  
  •  通勤や通学、ポタリングなどの他、レースにも使える。

 

カーボンフレームの特徴↓

  •  飛行機にも使用されている軽量な素材。
  •  振動吸収性に優れており、長距離を走っても疲れにくい。
  •  最先端技術が投入されているため高価になりがち。  
  •  レースやロングライドなどにオススメ。

 

クロモリフレームの特徴↓

  •  強度が高いためフレームが細い。
  •  アルミ素材と比較すると、振動吸収性に優れている。
  •  アルミ素材と並んで安価。
  •  重量は重いが、乗り心地がやわらかく疲れにくい。
  •  通勤や通学、ちょっとしたロングライドなどにオススメ。

 

ザっと、このような特徴があります。

 

わかりやすくまとめるとこんな感じ↓です。

重量(軽い>重い)・・・・・・ カーボン > アルミ > クロモリ

振動吸収性(高い>低い)・・・ カーボン > クロモリ > アルミ

丈夫さ(頑丈>デリケート)・・ クロモリ > アルミ > カーボン

価格(安価>高価)・・・・・・ アルミ=クロモリ > カーボン

 

レースやロングライドで使用するなら、重量、振動吸収性に優れたカーボン素材、通勤や通学をメインに使用するなら、頑丈でリーズナブルなアルミ、クロモリ素材がオススメです。

選び方⑤ コンポーネント

自転車用コンポーネント(フレーム以外で自転車を構成する主要パーツ群)の製造は、日本のシマノが最大シェアを誇り、他にはアメリカのスラム、イタリアのカンパニョーロといった会社が存在します。

 

自転車のコンポーネントは、以下の7種類のパーツで構成されてます。

  • ブレーキ・シフトレバー
  • クランク
  • BB(ボトムブラケット)
  • フロントディレイラー
  • リアディレイラー
  • チェーン
  • スプロケット

 

シマノのコンポーネントを例にすると、これらのコンポーネントには、さらに、それぞれ7段階のグレード↓が設けられています。

  • DURA-ACE(デュラエース)
  • ULTEGRA(アルテグラ)
  • 105(イチマルゴ)
  • Tiagra(ティアグラ)
  • SORA(ソラ)
  • Claris(クラリス)
  • Tourney(ターニー)

 

↑はシマノのロード用コンポーネントのグレードで、上に行くほどグレードが高くなっていきます。

 

最上位グレードの『DURA-ACE』は、主にプロやアマチュア上級者が使用するコンポーネントで、『DURA-ACE』を装備した完成車ともなると100万円を超えるモデルも存在します。

 

ここで大切なのは、グレードが高いコンポーネントを購入すれば間違いないというわけではないということです。

 

最も重要なことは、その人の実力に合ったコンポーネントを選択することです。

 

コンポーネントのグレードによる差は、主に重量、操作性、剛性などの差として表れます。

 

上位グレードのコンポーネントであれば、変速は力要らずでスムーズ、ブレーキも力要らずでよく効き、さらに剛性が高いため、パワーロスがなくよく進みます。

 

このように、上位グレードのコンポーネントを選択することで、メリットとして得られる利点も大きいですが、初心者にとってはオーバースペックとなり、デメリットに働くケースもあります。

 

『DURA-ACE』の優れた操作性を生み出す要因は、パーツの精度によるところが大きいですが、それには繊細なセッティングが必要不可欠です。

 

とてもシビアなセッティングが求められるので、初心者の方がいきなりできる作業ではありません。

 

また、上位グレードのコンポーネントは剛性が高く、パワーロスが少ないため、ペダルに加えた力を逃がすことなく推進力に変えることができますが、それもコンポーネントに見合った脚力があってこその話です。

 

脚力がない初心者の方であれば、全く恩恵を受けることができません。

 

予算が豊富にあれば別ですが、初心者の方であれば105以下がオススメです。

  •  105(20万円弱~)
  •  Tiagra(15万円前後~)
  •  SORA(10万円台前半~)
  •  Claris(10万円以下)

 

105が装備された完成車であれば、メーカーによっては10万円台後半くらいから販売されています。

 

10万円台後半という価格帯は、最初の一台目としてロードバイクを購入する方に人気の価格帯です。

 

そのため、各メーカーが力を入れている価格帯ということになりますので、ラインナップも豊富です。

 

選択肢が広く、上位グレードのコンポーネントとも互換性があるため、105を選択しておけば後悔することはないかと思います。

 

後々のアップグレードを考えていなければ、もちろんSORAやTiagraなどでも全く問題ありません。

選び方⑥ ショップ

ロードバイク選びのポイントとして、最後にショップ選びの重要性について解説していきます。

 

ロードバイクは高価な自転車であるがゆえ、誰もがロードバイク選びで失敗はしたくないとお考えでしょう。

 

そのため、ショップで実際にロードバイクに跨りながら、店員さんと色々相談をして決めるのが一番安全です。

 

基本的に実店舗で購入した自転車であれば、購入後のアフターケアについても行ってくれますので、この点もショップで購入するメリットだと思います。

 

以下は、ショップ選びのポイントです。

ショップ選びのポイント↓

  •  自宅から比較的近い
  •  ショップの雰囲気がいい
  •  品揃えが豊富

 

ロードバイクは購入後のメンテナンスが重要です。

 

初心者のうちは、パンク修理や簡単なセッティングなどもままならないですよね。

 

そのため、購入当初は月に一度くらいはショップに足を運ぶことになります。

 

突然何かのトラブルに見舞われてショップで見てもらいたくても、ショップが自宅から遠かったり、通いずらい場所にあると大変不便です。

 

そのため、自宅から通いやすいショップを選ぶのが基本です。

 

また、ショップの雰囲気についても、今後、長く通うことを考えれば重要なポイントになります。

 

スポーツバイクのショップは、初心者の方にとっては敷居が高いものです。

 

狭い店内で店員さんと一対一で色々話したいという方もいるでしょうし、広い店内で複数の店員さんがいて、基本的にそっとしておいてくれた方がいいという方もいるでしょう。

 

ショップとの相性は人によってマチマチなので、購入する前に何店舗か実際に回ってみて、店員さんとの相性やお客さんとの距離感などを予め確認し、購入後も通いやすいと思えるショップを選ぶことが大切です。

 

最後になりますが、品揃えのバリエーションについてもショップ選びの重要なポイントです。

 

ショールームが大きくて、様々な自転車やパーツが所狭しと並んでいるようなショップは、何度も通いたくなりますよね。

 

自身に合ったショップを是非探してみてください。

 

ただし、スポーツバイクのショップが身近にないような場所もあり、ショップに直接足を運んで購入することが困難なケースもあるかと思います。

 

そういたケースでは、ネットで購入するという方法もあります。

 

欲しいと思った車体のメーカーHPを見ていただければ、フレームサイズやスペックなどの大まかな詳細を把握することは可能です。

 

標準的な体系の方であれば、サイズ表を見ていただければ自身の適応サイズは判断できますので、ネットで購入するという選択も、やむ負えない場合はアリだと思います。

 

ただし、サイズ選びなどで失敗してしまうリスクがある点と、購入後に不具合が発生した場合に、ショップのアフターケアを受けにくいといったデメリットがあることを理解しておく必要があります。

 

近くにロードバイク仲間がいるなら別ですが、そうでないなら数時間掛けてでも直接ショップに足を運んで購入するのが一番安全です。

まとめ

ロードバイクを初めて購入する方に向けて、様々なポイントを紹介していきました。

 

これからロードバイクを購入するという方は、是非参考にしていただければと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました<(_ _)>